フランス語 教室 学校。

アテネ・フランセはフランス語コースや各種の教室にて良質な講師陣の下、学べる学校です。

アテネ・フランセ主催 「文法の日」セミナー

 

フランス語
統辞論が専門の
言語学博士

山根祐佳 フランス語文法セミナー

「動詞の意味とアスペクト」

〜 dormir は「寝る」?「眠る」? 〜


 フランス語を使いこなせるようになるために必要なことはたくさんありますが、中でも動詞の使い方をマスターすることはとても大切なことです。活用形を覚え、各時制や法を使いわける…。しかしそれだけでは、充分とは言えません。

 例えば「私は7時間寝た」は J’ai dormi 7 heures.ですが、「私は11時に寝た」を J’ai dormi à 11 heures. と言うのは不自然です。なぜなのでしょうか。また「私はよく眠れない」は Je dors mal. です。dormir には「寝る」と「眠る」、両方の意味があるのでしょうか。このような疑問を解決するのに役立つ概念が「aspect アスペクト(相)」です。アスペクトとは、動詞の表す事行(行為、出来事、状態)がその進行のどのような局面(段階)にあるのかを問題にします。

 アスペクトはフランス語特有の概念ではなく、それぞれの言語がアスペクトを表すさまざまな方法を備えています。日本語には「しつづける」という表現があります。例えば「働く+しつづける=働きつづける」のように、この表現を動詞の後ろに足すことによって、その動詞の表す行為が「継続中」であることを表します。すなわち「しつづける」という表現は「継続」というアスペクトを表す表現と考える事ができます。

 このようなアスペクトがフランス語でどのように表現されるのかを知り、この考え方から動詞の意味を捉え直すことにより、depuis/il y a の使い分けや半過去と複合過去の使い分けなどの理解も深まります。文法として学習する機会のほとんどない項目ですが、さまざまな例を題材に、フランス語のアスペクトについて考えてみませんか。

<山根祐佳 プロフィール>

アテネ・フランセ フランス語講師
言語学博士(フランス語統辞論)
アテネ・フランセの入門科でフランス語を始める。「視聴覚サンテティック」などを受講後、当校のフランス語教授資格ブルヴェ(Brevet)を取得。現在は視聴覚サンテティックのほか、仏検対策、文法演習、仏文和訳クラスなどを担当する人気講師。また、大学のフランス語講師としても活躍中。

日時:2019年4月6日(土) 15:30〜17:20

受講料:校内生1000円、校外生1200円

定員:165名(申込先着順)

会場:アテネ・フランセ

※「文法の日」とは・・・
帯広の「ジョイ・イングリッシュ・アカデミー」の浦島先生の呼びかけでスタートした「文法を学ぶ日」です。毎年4月の第2日曜日(またはその前後)に、全国の社団法人全国外国語教育振興協会加盟校とその仲間が協力して、文法に関するセミナーやイベントを開催しています。
下記のどちらかの方法をお選びいただけます(お申込み先着順、定員になり次第締め切らせて頂きます)。

1.アテネ・フランセ1階受付でお申し込み(お支払いは現金となります)

2.ホームページからお申し込み(お支払いは銀行振込となります)

 定員間近のため、ホームページからのお申し込みを終了いたします。